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移動平均線は、一定期間の終値の平均を結んだ線で、トレンドの方向と強さを視覚的に捉えるための最も基本的な指標とされます。本章では、移動平均線の種類と期間の選び方、グランビルの法則、ゴールデンクロス・デッドクロス、パーフェクトオーダーを解説した後、オシレーター系の代表であるRSI・MACD・ボリンジャーバンドの仕組みと、価格と指標が食い違う「ダイバージェンス」の見方を図で確認します。
移動平均線は、直近N本の終値の平均値を毎日計算し、それを線で結んだものです。すべての期間を同じ重みで平均する「単純移動平均線(SMA)」が基本で、直近の価格に大きな重みを置く「指数平滑移動平均線(EMA)」もよく使われます。EMAはSMAより価格の変化に早く反応する一方、細かな上下にも反応しやすくなります。
期間の選び方には慣習があります。日本の日足チャートでは5日・25日・75日、週足では13週・26週・52週がよく表示されます。米国では20日・50日・200日が広く使われ、特に200日移動平均線は長期トレンドの目安として、多くの市場参加者が参照するとされています。
移動平均線の向きはトレンドの方向、価格と移動平均線の位置関係は短期的な勢いを示すと解釈されます。価格が上向きの移動平均線より上にあれば上昇の勢いが続いている状態、下向きの移動平均線より下にあれば下落の勢いが続いている状態とされます。
注意したいのは、移動平均線は過去の価格の平均であるため、必ず実際の値動きより遅れて動く「遅行指標」だという点です。トレンドが出ている相場では役に立ちやすい一方、横ばいの相場では価格が線を何度も上下に交差し、判断が難しくなります。
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