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ここまでの章で学んだローソク足、支持線・抵抗線、指標、パターン、需給は、それぞれ単独では判断材料の一部にすぎません。本章では、それらを1つの手順にまとめるための考え方として、複数の時間軸を上から順に確認するマルチタイムフレーム分析、相場の大きな局面の捉え方、「もしこうなったら」というシナリオの立て方、トレード計画とトレード日誌、そして判断を狂わせやすい相場心理とドローダウンの考え方を解説します。
マルチタイムフレーム分析は、同じ銘柄を複数の時間軸で見て、長い時間軸から順に方向を確認していく方法です。一般的には、長い時間軸で大きな流れ(環境)を確認し、中間の時間軸で支持線・抵抗線やパターン(状況)を確認し、短い時間軸で値動きの変化(きっかけ)を確認する、という3段階で整理されます。
時間軸の組み合わせは、おおむね4〜6倍の比率で選ぶのが目安とされます。たとえば、週足・日足・60分足、あるいは日足・60分足・15分足といった組み合わせです。心理学者でトレーダーのアレキサンダー・エルダーが提唱した「トリプルスクリーン」という手法でも、約5倍の比率で3つの時間軸を組み合わせる考え方が示されています。
図では、週足で高値・安値が切り上がる上昇トレンドを確認したうえで、日足では支持線までの押し目、60分足ではその押し目の中の小さな下降トレンドラインを上抜けて上向きに転じた場面を示しています。長い時間軸の流れと短い時間軸の変化が同じ方向にそろった場面として整理できます。
反対に、短い時間軸では上昇の形が出ていても、長い時間軸では下降トレンドの中の戻りにすぎない、ということはよくあります。どの時間軸の流れを優先するかを事前に決めておくことが、判断がぶれないための前提とされます。
週足(環境)
日足(状況)
60分足(きっかけ)
週足・日足・60分足を重ねて見る
週足(左)で高値・安値が切り上がる上昇トレンドを確認し、日足(中)では支持線までの押し目、60分足(右)ではその押し目の中の下降トレンドラインを上抜けて上向きに転じた場面です。
説明用の模式図です。実在の銘柄・価格・統計値ではありません。
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本ページは教育目的の一般的な解説です。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、紹介する手法や傾向が将来の成果を保証するものでもありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。